その小さなフクロウは、巨大なトウヒの木に入った状態で、オニオンタから270キロメートル離れたニューヨークまではるばる運ばれてきました。北米で最も小さなフクロウのひとつのアメリカキンメフクロウは、トウヒの木に隠れているところを発見されました。このトウヒは、ニューヨーク州北部で切り倒されたあと、ニューヨーク市マンハッタンにあるロックフェラーセンターにトラックで運び込まれ、毎年恒例のクリスマスツリーとして設置されることになっていました。フクロウはレイブンズビアード野生動物センターに運ばれ、数日、治療を受けたあと、森に帰されました。木の中に何日も閉じ込められていた可能性もあるのに、元気に森に帰っていったことは「奇跡」だとして、このフクロウは人々に希望を与えました。レイブンズビアード野生動物センターで治療にあたったのが、本書の作者でもあるエレンでした。
2020年にアメリカで実際に起きたフクロウにまつわるお話を元に作られた絵本です
当時フクロウを保護したエレン・カリッシュ氏が作者のうちの1人になっています
実際に起きたお話を元にといっても、こちらはファンタジーに描かれていますので、小さなお子さんの読み聞かせにも向いていると思います
主人公のフクロウが身に降りかかる出来事などを通して「クリスマスとは何か?」と問いかけるストーリーになっています
巻末にエレン氏のエッセイのようなページがあります
ご自身の事、フクロウを保護した時の事が書いてあります
こちらと同じ題材の絵本があります
『ちいさいフクロウとクリスマスツリー』です
読み比べてみるのも面白いと思います (Orangeteddybearさん 40代・ママ 女の子8歳、女の子4歳)
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