ある日、ネコのモーリスはネズミを捕まえて食べるための作戦を思いつきました。 ネズミたちに本を読んで、聞かせて、おびき寄せ、集まってきたところを食べちゃおう、という作戦でした。でも本を読み始めたら、皆んなで一緒に笑い、一緒に泣き、一緒に感動し、一緒にドキドキしているうちに、ネズミを食べよう、というと気にならなくなってしまったのです。本が大好きなネコとネズミのお話です。2023年イタリアボローニャ、国際絵本絵画展入選作です。
イタリアの作家さんによる作品。
「モーリスの おうちは ライブラリー」と副題。
何とも本好きをくすぐる題名です。
主人公のネコのモーリスの独白で進みます。
なんと、ネズミをつかまえて食べてしまう作戦として、
本の音読を思いつくなんて、すごい動機です。
でも、ことごとく失敗してしまうのはご愛敬。
そこに、本のいろいろな面白さがあるのが愉快です。
しかも、自分でお話を書こう、とまでなるのも、本の魅力。
そして、なぜだか芽生えた、ネズミたちとの交流にほっこり。
とっておきのラストにも、拍手!
(レイラさん 50代・じいじ・ばあば 女の子1歳、女の子0歳)
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