あるところに とても ひろい くさはらが ありました。そこにすむ おとこのこは おばあちゃんが だいすきで、おばあちゃんも おとこのこが だいすきでした。おばあちゃんは おとこのこに たくさんの おくりものを くれました。あたたかなだっこ、おいしいパンケーキ、かわいいぼうしをかぶった ぴかぴかのどんぐり、それから てには もてない おくりもの……。 ひいひいおばあちゃん、おじいちゃん、おかあさん、ぼくと、5世代にわたって手渡されてきた素敵な贈り物は、周りの人たちにも広がって、優しさにあふれた“わたしたちの場所”になりました。 『エイドリアンはぜったいウソをついている』のM・キャンベルと『ひみつのビクビク』の画家F・サンナが描く、やさしさにあふれた “わたしたちの場所”
〜角野栄子さん推薦〜 「だいすき」は時をつないで、ゆたかな森をそだてる。なんて、すてきな魔法!
『The More You Give』が原題。
とても広い草原に暮らす家族に、面々と紡がれるおくりもの。
それは、幸せな関係性とともに、木を育てる長い長い営み。
どんぐりから芽が出て、育てて。
辛抱強くという言葉が、本当に長い時間を要します。
その中で人の寿命が先に来てしまいますが、
その夢は代々受け継がれ。
繰り返される営みが何度も何度も。
その時間の流れに圧倒されます。
そして、裏表紙の素敵な光景へ。
壮大なストーリーに、拍手! (レイラさん 50代・ママ 男の子30歳、男の子28歳)
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