「ほんとうは、どうしたいの?」
声のかけ方ひとつで、子どもたちが前向きになっていく! 最新のコミュニケーション手法「フィードフォワード」をやさしい物語にしました。
「なぜだめだったのか」「どうしたらよかったのか」と過去を検証するのではなく、「どうなりたいのか」「ほんとうはどうしたいのか」という問いかけで、未来に目を向けていくことができるようになります。
シンプルながらも、ビジネス界、スポーツ界で絶大な効果をあげている「フィードフォワード」。子どもたちにこそ必要であると確信した絵本作家の由美村嬉々さんが、フィードフォワードを広めるべく日米で幅広く活躍している久野和禎さんに徹底的に取材。読み聞かせしながら無理なく子育てに取り入れることができるよう、ねずみのミックの物語を書き上げました。
悩めるねずみのミックに具体的なアドバイスをするのではなく、ミック自身の本当の気持ちを引き出す太陽の言葉かけは、子どもに接するすべての大人に大きな気づきを与えるはずです。
また、このお話を読んでもらう子は、ミックがほんとうの自分の気持ちを静かに考えるシーンで、自分がかべにぶちあたったときどんな風に考えたらよいのかのヒントをつかむことでしょう。
*読んでもらうなら5歳くらいから *ひとりで読むなら7歳くらいから
いつごろからでしょうか。子どもが悩んでいる時、大人が「ああしたら?」「こうしたら?」と具体的な答えを言うようになったのは。最近は子どもが悩む前に口を出す大人の方さえいます。どこからか長いしっぽを探してきて、ミックに「それをつけなさい」なんて言うような大人が。
結果、「どうしたいの?」と聞いても、自分がどうしたらいいかわからない子や、大人が答えを言ってくれるのを待つ子が増えているな、と感じます。
フィードフォワード、初めて知りました。絵本だから子どもに伝えやすいですね。幼い頃から自分に「どうしたいの?」と問いかける習慣を身につければ、他人に振り回されにくくなっていくでしょうね。
同時に、大人が子どもと一緒にこの絵本を読んで、子どもにどう関わればいいかを学ぶといいなと思いました。
むしろ子ども以上に、今の大人自身の心に響く絵本かもしれません。 (よし99さん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳)
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