クワガタムシを飼う少年と母親が体験した、小さな命の驚異とかなしみを感動的に描いたベストセラーの文庫化。
「ちょっとでいいから、読んでみて」
そしたらきっと、このお話の面白さがわかるから。
男の子は大半が、1度は虫にハマりますよね?
うちは女の子しかいませんが、小さい頃は夏になるとセミ、チョウチョウ、トンボ、カブトムシなどを捕まえに行きましたね〜。
(私自身が子どもの頃、男の子勝りのやんちゃっ子だったので、たいがいの虫は素手でいけちゃいます)
本を読むういって、どちらかというと、苦手意識のある男の子が多いと感じているのですが、それは偏見?
男の子でも、女の子でも、本は嫌いだけど虫は好き!そんな子はいませんか?
家の中より外が好きっていうそんな子たちに薦めたいのがこの本。
ここに出てくる主人公の太郎は、虫が大好きです。
それも特別好きなのが「クワガタムシ」!そして、初めて一人でゲットしたクワガタを3年もの長い間、飼っていきました。
その3年間にはいろいろな小さな事件がありました。カブトムシバラバラ事件とか、クワゾウ(クワガタさん兄弟のうちの1匹の名前)の家出。
伊豆諸島への虫探検の旅。
読んでいるいうちにワクワクしてきます。
太郎を理解して支えてくれる虫好きのお母さんとお父さんも素敵でした。
漢字などの振り仮名もふってありますが、幼年童話などに比べると少々長いお話なので、主人公太郎と同年代の中学年くらいのお子さんたちにお薦めしたいと思います。
どうです、この夏に挑戦してみては? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
|