森でたった一人暮らすハリネズミ。ある春に、物知りのモグラとともだちになりました。目がよく見えなくて土の中に暮らすモグラと、土の上に住んでいるハリネズミでは、見えるものも、好きなものも違います。心配症でおせっかいのハリネズミはつい、モグラの家は暗すぎるんじゃないか、とか、きれいな花を見せてあげたい、とか思ってしまうのですが、モグラにはモグラの世界があることに少しずつ気づいていきます。そして、二人にはもっと大きな違いがありました。命の長さです。いつかやってくるお別れにも、ハリネズミのためにモグラはちゃんと準備をしていたのでした。 二人のやりとりがあたたかなユーモアとともに描かれた短いお話8つ収録。
最後のモグラからの手紙は読みながら自然に涙が出ました。
自分の価値観や当たり前と思っていることもほかから見れば違って見えることも多く、それを受け入れることはとても大切なことで、そんな違いを思いながらいきていればもっと豊かな人生になるんだろうと思いました。
全ての生き物に変えられない宿命がある。変えられないならモグラくんのように冷静に受けとめられるよう多くを学びながら楽しく生きたいと思いました。 (EHONNさん 50代・その他の方 女の子36歳)
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