6年生のまゆみは、見知らぬ青年三郎の運転するトラックでいつのまにかクレヨン王国に入っていきます。そこで、まゆみは、三郎、ブタのストンストン、ニワトリのアラエッサとともに、「月のたまご」を救出することに─。それは、危険がいっぱいの未知への愛と冒険の旅だったのです。クレヨン王国シリーズ8作め。
小学校中学年くらいからおすすめ。私もその頃読みましたが、主人公まゆみは、だいたい平凡で、ちょっとだけ不幸な女の子。家庭の話なんかは少し切なく、そのせいか、どうにも哀愁が漂いますが、なぜか小学生にも理解できるんです。知らない男性、三郎(実は王子様:サード)の車でクレヨン王国に旅をして王国と姫を救います。ラストが切なくて、泣けます。アラエッサとストンストンのおかしなやりとりも漫才みたいで面白く、良い味を出しています。悪い奴にむかつくのは損だから、自分が悪いことをすればむかつかずに良い気分のままいられるんだ、とアラエッサが後輩に教えた話なんかは、すすめられた話じゃないけど違った見方ができて良いです。絶対に読んで欲しいです。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子3歳)
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