お話のはじまりは、さやさやと風のふく土曜日。 朝、「おとどけものですよー」と届いた箱をあけて、かばのポポくんはにっこり。 おじいちゃんの家のにおい。そしてオレンジがいっぱい詰まっていたんです。 食べたら幸せになる、あまくって、おいし〜いオレンジ! 「みんなにもわけてあげよう」ポポくんは友だちの家をまわってオレンジを届けました。 するとね・・・ 「きのうはおいしいオレンジをごちそうさま!」 翌日、友だちが、お礼にそれぞれ果物をもって、たずねてきてくれたんですよ。 いろんな果物のにおいに囲まれて、夢をみたポポくん。 みんなを誘ってミックスジュースをつくることを思いつきます!
オレンジとリンゴ。苺と桃とバナナ。パイナップルとぶどうとキウイ。 アイスクリームにハチミツ、ゴーヤーまで! いろいろ入れて、スイッチオン! 「ガガガガ グルグル ガガー グルグル ガー」 さて、どんなミックスジュースができたかな?
読んだらきっとミックスジュースをつくりたくなります。 そして虹色にかがやくジュースに、幸せな気持ちになっちゃいますよ。 ポポくんからおじいちゃんへの、お礼の手紙も見どころです。 本書は「ポポくん」シリーズ1冊目。続編に『ポポくんのおんがくかい』『ポポくんのかぼちゃカレー』『ポポくんのかきごおり』などがあります。ポポくんとゆかいなお友だちの話を楽しんでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
かばのポポの家に、オレンジ村のおじいちゃんから、たくさんのオレンジが届きました。ポポが、友達におすそ分けに行くと、みんなはお礼に色々な果物を持ってきてくれました。
そこで、ポポたちはみんなの果物でミックスジュースを作ることにしたのです。オレンジとリンゴをミキサーにいれて「スイッチオン!」……ふたつの味がいっぺんに楽しめました。そして、メロンやスイカ、チョコレートやミルクを持ってくると、何通りものミックスジュースを作ってみたのです。
マンゴーとオレンジで、甘くてとろーり! イチゴとアイスクリームで、イチゴアイスジュース!
最後に、全部のジュースをまぜてみると……、ほっぺがきゅーっとなるほど美味しい、世界一のミックスジュースができあがったのです! 街のみんなに美味しいミックスジュースをプレゼントするため、ポポたちは……!?
みんなで作る楽しさ、できあがる喜びを感じられる心温まる絵本です。
何だかほんわか楽しくすごく明るい絵本で良かったです。ミックスジュースも美味しそうで、どんな味がするのか、本当に気になるところですが、この絵本を読むと子供たちと一緒にミックスジュースを作って飲んでみたくなります。かわいらしい1冊でした。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子13歳、男の子6歳)
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