開けばドーンと、ページいっぱいに広がる色鮮やかな国旗! 小さいサイズで見たときは「あれって、なんの絵だったんだろう?」と疑問だった、アルゼンチン国旗の太陽の表情やスペイン国旗の紋章の細かな模様まで、ひとつひとつのデザインをゆっくりじっくり眺められるぜいたくな絵本です。
国旗の形やデザインは国によって自由に決められますが、本書に掲載されているのは、国連やオリンピックなど国際行事で使用される場合の共通の比率「2:3」のもの。同じ大きさなのに同じデザインはひとつとしてなく、色の数や配分、モチーフの使い方でオリジナリティーを追求し、そこに国家としての理念や思想まで取り入れている表現の豊かさといったら! だれもがアートの真髄に触れられる間口の広さと、読み手の感受性や知識量によって深く掘り下げもできるつくりだからこそ、30年以上も愛されているのでしょう。
特に味わってもらいたいのが、色。深みや浅さの微妙な違いが「ちゃんとわかる」というのは、なかなかスゴイなぁなんて、新品の絵本を開いて、インクの独特な匂いをクンクンしながら感心しきり。なにげなく眺めているだけで、「この国は自然豊かなんだろうな」とか「この国は文字もデザインの一部みたい」など自由に想像しながら、豊かな思索の時間を過ごせます。
(絵本ナビライター)
「国旗の絵本と言えばこれ!」と言う呼び声も高い1冊。1987年の出版以来、多くの支持を集めるロングセラーです。
何より目を引くのが、この大胆なレイアウト。国名と首都、位置を示す世界地図も載っていますが、主役は国旗デザイン。1ページに1つずつ、とにかく大きく国旗を載せているので、国旗デザインそのものの魅力が余すところなく伝わります。
誰もが知る国から、ちょっと聞き慣れない国まで48の国の国旗が載っていますが、それぞれのデザインに新鮮な驚きを感じます。巻末では世界中の国旗が大集合!色とりどりの国旗がズラリと並んだ楽しさは、また格別です。
それぞれの国の歴史や文化が詰まった国旗デザインを通して、子どもたちの世界への好奇心を育みます。 (※情報は都度更新しています)
同様の本を何冊か見比べてみたのですが、
この本が一番、色がきれいでした。
このサイズで、国旗を見る事はないので、
いろんな発見があり、楽しいです。
娘も、
せんときっちゅねーびす!(セントキッツ・ネービス)
ちゅうおうあぷりか!(中央アフリカ)
と披露してくれます。それを見るのも、楽しいです。 (ハルネピさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子0歳)
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