悪いまほう使いに白鳥にされてしまった白鳥の女王をすくうため、永遠の愛をちかった王子...... チャイコフスキーによるバレエ音楽の傑作が、美しい絵のリスベート・ツヴェルガーによって、 ハッピーエンドにまとめられ、『世界がもし100人の村だったら』の池田香代子の新訳でよみがえりました。
バレエで有名なチャイコフスキーの「白鳥の湖」。
バレエですから、もちろん台詞もないですし、
演出によってはいろいろな情景で創られます。
そんな「白鳥の湖」の物語に、ツヴェルガーが新解釈で描きます。
結婚を迫られる王子が出会った、白鳥の姿の女王との愛の物語です。
夜の湖という不思議な空間が神秘的です。
楽譜を散りばめたりして、バレエの世界を尊重しつつ、
悲劇として知られているラストをあえてハッピーエンドとしています。
王子の人物像の描き方も、新鮮でしたし、あえて名前が語られないのも、
幻想的ですね。
私は子どもの頃からバレエの物語は好きで、
もちろん、「白鳥の湖」の物語もいくつものバージョンを知っているだけに、
なるほど、と納得してしまいました。
ツヴェルガーによるあとがきも是非読んでほしいです。 (レイラさん 40代・ママ 男の子15歳、男の子13歳)
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