京都府警の元おまわりさん・有城覚さんは、40年前に初めて交番勤務についた日に持ちこまれたキジバトのヒナを世話した。しかし、手当ての甲斐なく、ヒナは死んでしまった。持ちこんだ子どもたちの、悲しみにくれる顔を目の前にした有城さんは、「子どもたちは『おまわりさんなら何とかしてくれる』と思ってやってくるんや。そして、動物を通じて、命の大切さを教えるのも、警察官の使命なんと違うか?これがぼくなりの、『市民生活を守る警察官』の姿や」と思い、虐待され、傷つき、捨てられる動物の保護と世話をし続けた。 現在は150匹を自宅で飼育している。定年後、有城さんはボランティアで移動動物園を開き、動物と触れあってもらうことで、子どもたちに命の大切さを訴え続けている。
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