あこちゃんが保育室でタンバリンをたたいていると、キツネがやってきていいました。 「おねがい、そのタンバリン、ちょっと貸して。」あんまりたのむので、あこちゃんは貸してあげることに。 その晩、担任のよしこ先生は、野原でタンバリンの音を聞きました。 見るとキツネがうさぎたちに踊りを教えているのです。ウサギたちの踊りはタンバリンの音にあわせて いつまでも楽しそうに続きました。そして、つぎの日・・・いつまでも心に残る柿本幸造のイラスト。 やさしく温かな物語。
主人公の女の子が、幼稚園にあらわれたきつねさんにタンバリンを貸してあげるお話。
実際にはないのでしょうが、読んでいると、もしかしたらこういうことが実際にあるのかもしれないなと思ってしまうような、こころあたたまるお話でした。大人の私は「ありえないよ」と思ってしまいますが、子供たちの中ではきっとこういう世界があると信じていて。
そんな子供たちの気持ちを大切に育ててあげたいなと思いました。
リアルなものばかりでなく、ファンタジーの世界も子供にはとても大切ですよね。その点からもちょうどよい絵本でした。 (りおらんらんさん 30代・ママ 女の子4歳、男の子0歳)
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