おもちゃは、子どもが豊かに、大きく、成長してゆくために大切なもの。すぐれたおもちゃとして知られているヨーロッパ・アルプスの木のおもちゃのおこりについて語る、美しいクリスマス伝説の絵本。 木彫りの名人ドリッテは、自分が彫ったクリスマスの馬小屋の羊を欲しがる見なれない男の子に、首をふるかわいい羊のおもちゃを作ってあげました。長い時が過ぎてようやくとりに来たその子は、じつは子どものイエスさま。「神さまが一番お喜びになるのは子どもたちの笑い声だよ」と、言われました! それからは、聖人像しか彫ってはいけないと思っていた村の職人たちは、大喜びで子どもたちの喜ぶ木のおもちゃを作りだしたのです。確かに子どものイエスさまとマリアさまはこの村に来られたと、村人たちは言い伝えました。だって、ちゃんとその証拠が残っていたんですからね。どんな?
これはイエス・キリストが登場するので、たぶん、新訳聖書が母体となっている話だと思います。(違ってたらすみません)
物語の奥の方まで、キリスト教(何派なのかは、よくわかりませんが)を信じている人々の気持ちがにじみ出ていました。
絵本としては、絵も見やすく文章も読みやすいのですが、主観にキリスト教色がはっきり出ているので、万人向けではありません。
でも、クリスマスの時期にこの絵本を読んで、宗教観念抜きに心の優しさを伝えてあげてもいいかな〜、と思います。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子14歳、女の子9歳)
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