おかあさんは、弟のお世話でおおいそがし。 だっこをしてくれないので、まもるくんは外へ飛び出してしまいました! ところが、道で出会った動物たちに、次々とだっこをたのまれ……。
1代目の担当が西條さんから原稿を預かり、2代目の担当が大島さんに絵を依頼し、 3代目の私でついに完成した絵本です。 西條さんは、現在は“構造構成主義”という聞いただけでも難しそうな理論を作られて幅広くご活躍ですが、学者としてのスタートを「抱っこ」研究で始められ、発達心理学の世界で著名な内田伸子先生とも交流が深く、そもそも当編集部にお話をいただいたのは、内田先生のご紹介もあってのこととか。 そして、その西條さんたっての希望で絵をお願いした大島さんは、前作から画法を変えたばかりという透明感あふれる色彩で、とびきりキュートな人間親子&動物親子を描いてくださいました。動物たちがそれぞれ個性的なアイテムを身につけていたりして、遊び心満載の絵。最後のページのおうちの窓ガラスに映るのは……! 画家さんというのは、文字に描かれていないところまで内容を理解して描かれるのだなぁとあらためて感じ入りました。 急に寒くなってきたこの季節、あったか〜い絵本はいかがですか!(担当編集者より)
3歳10ヶ月の息子に読んでやりました。妹が生まれて、さびしい思いをしているのではないかと思い、読んでみました。
抱っこが大好きだったおにいちゃん。でも、赤ちゃんが生まれて、ママが赤ちゃんのお世話でなかなか抱っこしてもらえず、やきもちをやいて外へでていってしまいます。すると、いろいろな動物の赤ちゃんがやってきて、「だっこして」と要求。お兄ちゃんは動物の赤ちゃんを抱っこしてあげますが、次々要求されてみんなを抱っこして歩き続けるのにも限界が。こけてしまい、赤ちゃんが落ちてしまい「ママーだっこ!」と叫んだとき、来たのは動物の赤ちゃんのママたち。・・・でも、おにいちゃんのママもやってきました。
うちの息子も抱っこ魔。大きくなっても抱っこを要求します。だから、息子は絵本の中のお兄ちゃんが自分に見えたみたいです。妹に取られたママも絵本の中と同じ。でも、動物の赤ちゃんは抱っこできないよーとつぶやいていました。こんな風に自分と同じ境遇に見える絵本を読んでやると半分照れながら、親子でおもしろい会話ができますよ。 (minatsuさん 30代・ママ 男の子3歳、女の子0歳)
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