小学4年生のマリコは海辺の小さな町に引っ越してきました。新しい家の庭にはたくさんの植物が茂っていて、なんだかわくわくすることが起こりそう。ある日、黒ねこが……。
表紙絵と折り返しのあらすじに惹かれ、借りました。
なにこの作者。うまいっっ。
端的な言葉でピシッと子どもの気持ちを言い当ててあります。娘なんか、引越しから始まったため、すぐ堕ちました。
引越しさん、片親さん、いらっしゃい。ガーデニング好きさん、動物好きさん、おばあちゃんが残した花の庭の片隅で、黒ねこが紅茶専門店なんてしてたらどうします?
大人も子どもも楽しいですよ。
読んでいてホッとする物語です。不思議ばかりでなく、ちゃんと生活とも絡んでいます。
行きて帰りしでもなく、はなから異世界でもなく、現実と繋がった、いかにも出遭いそうな小さなファンタジーです。こういうの好き。 (てぃんくてぃんくさん 30代・ママ 女の子8歳)
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