この詩集は小学校の子どもたちが作った「のはらうた」です。 「のはらうた」刊行20年を記念して第1回「みんなの『のはらうた』大賞」コンテストを行ったところ2万6300編もの 応募がありました(主催 朝日小学生新聞、童話屋/後援 朝日新聞社)。詩集にはその中から選ばれた大賞受賞の 14編を含む65編が収められています。子どもたちは、みな立派な詩人でした。ほんとうは全部の子どもたちに賞を 出したいと思いました。65編に共通している点は、子どもが、だれかに「なりきって」詩を書いたことです。 「のはらうた」を作るには、まず自分以外のだれかになることです。かまきりや、熊や、りすや、風や木になるのです。 どこまでもどこまでもそのものに「なりきれた」とき、秀れた詩が生まれます。
選者の工藤直子さんは応募の全ての詩に目を通しました。そして65編の詩の全てにコメントを書きました。 今年も、2回目のコンテストが始りました。どんな詩がくるのか楽しみです。
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