版画家のほてさんは、のはらむらに住みこんで10年になりました。のはらの詩人たちは、毎日のようにほてさんの アトリエでモデルになって絵を描いてもらいます。ほてさんはせっせと版画の絵を描いてカレンダーに作ります。 カレンダーにはくどうさんの書き下ろし「のはらうた」の新作が一編入ります。 1が出てから5年。「うさぎふたご」の「おしらせ」をはじめ、 「とかげりょういち」「かたつむりでんきち」「ありんこたくじ」など45枚。 ほてさんの版画で描く「のはらうた」は、目の前にのはらむらが見えるようですよ!
版画『のはらうた』も改めて読み直すと、新たな発見があって楽しいです。
普段「かまきりりゅうじ」や「こぶたはなこ」や「こぎつねしゅうじ」などの元気に動き回るような詩が、好きなのですが、
この版画バージョンは装い新たなイラストと、しっとりとした詩がものすごく素敵な世界を描いてくれていました。
そんなわけで、今まであまり気にしていなかった「詩」たちが改めてバーンと訴えかけてきました。
特に気に入ったのはほたるまどかの『まつり』でした。
他にも、「こうろぎしんさく」の『さびしいよる』とか、「ふくろうげんぞう」の『はっけん』とか、しみじみ伝わってくるものがありました。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳、)
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