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失われた〈秋の太陽〉をさがしにやってきたとび丸竜と、案内人に選ばれた理子は、時間と空間をとんで、冒険の旅に出ます。
めちゃ楽しかった。
児島なおみさんの絵も雰囲気にあっていて、こりゃ小学生が好きだろうなぁと思った。
とにかく世界の設定が独特。マンガのようだけど、あくまでも児童文学という枠をしっかりおさえたファンタジー物語。
イギリスの竜世界に留学した竜王様、すっかり英国かぶれになって帰って来てからはインテリアにチェスなんか置いて他の竜に呆れられていたり。楽しい仕掛けがいっぱい。
なんでもイギリスでは妖精がパイプ役になって、竜が風邪をひけば魔女が薬を持ってきてくれたり小人の誕生日にお呼ばれしていたそうで。王様は それがいたく羨ましいらしい(笑)
よくそんな設定考えるわー、ハハハ、ハハハと楽しく読みました。
太陽は四季ごとに取り替えるだけだが、月と星は暦ごとに焼いて使い捨てるんだそうです。そのおさがりを王様がおやつに食べるんですって、ナイフとフォークで!
あちこち夢いっぱい。子供が喜びそうな良質のファンタジー小話。 (てぃんくてぃんくさん 40代・せんせい 女の子12歳)
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