恐竜,マンモス,サーベルタイガー,ニホンオオカミなど,遠い昔に絶滅した動物12種の物語。すべて一つの動物園に集まっている。
恐竜から原子哺乳類までの絶滅した動物をギャグ漫画で紹介する希有な本。魔女の(あまり可愛くない)ヒロインが、「ぜつめつ動物園」に雇われて、先輩(美形男子)と園長(悪魔のおっさん)と一緒に、時代別に区分されたエリアごとの動物の特徴がいつの間にか学べてしまうという、スグレモノ。園長のオヤジ臭い(本当に匂ってきそうな)捨て身のギャグ(本人はまじめに働いているつもりだが)と、美形男子と、おちゃめな女子のコントに付き合っているだけなのだが、どういうわけだろうか。なぜその時代に絶滅したのか、どういう特徴があった生き物なのかが違和感なく、押しつけがましくなく描かれている。ユーモアが好きな人には、心地よい「教育漫画」なのでは。
そして、動物を絶滅に追いやる人類の恐ろしさや、絶滅していく悲しみも伝わってくる。ああ、あんたらも苦労したのに、あまり報われなかったのかなぁ…としんみりする(場面もある)。そして、あまり可愛くないヒロインが一方的にアタックするだけの不毛な恋の行方も、生物の非情を感じさせるのに十分である…。頑張れ、かわいくない女子! (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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