ヘンテコなじいさまからもらった薬をのんだら、おしりにふさふさのしっぽがはえてきた??!? ムジナのまぬけな化かしぶりをたのしく語る童話。
先生に にらまれ、うたがわれて、
ミツオは、ほんのすこし
しかえしをしたくなりました。
それで、ふしぎなおじいさんにもらった
薬を先生にのませると、
あらら、先生のおしりに
ムクムク しっぽがはえちゃった。
ハラハラ、ゲラゲラ、おおあわて!
と、カバーの内側に書いてありました。
お話は、12章にわかれていて、
ミツオは先生にふられました
ミツオは先生ににらまれました
ミツオは先生につきとばされました
ミツオは先生にうたがわれました
ミツオは先生におしだされました
ミツオは先生をにくみました
ミツオはせんせいをわるくいいました
ミツオは先生にのこされました
ミツオは先生に薬をのませました
ミツオは先生の顔をみました
ミツオは先生となかまになりました
ミツオは先生にたよられました
とわかれており、目次をみただけでも、なんだか大変な事件がおこりそうなことがわかります。
ミツオは、元気がよすぎて、お調子者。しかも先生に悪いほうに悪いほうに誤解され、お友達からの誤解や意地悪もあり、それらが積み重なって、かなり窮地に追い詰められることになります。
先生の対応も、実際の話なら大問題だけれど、そこは創作童話のお話。ミツオはここで誤解されないようにちゃんと説明をしたほうがいいのに〜、とか、こうすればよかったのに〜、とか自分だったらこうする〜、と中高年のお子さんなら、自分に置き換えて、お話を読んでいけます。次にどうなるか気になって、一気に一人で読んでいました。
正しい自己主張をきっちりすることは大切だなぁと思いました。
しっぽのはえる薬をのんで、不思議なことがおこりますが、それにもちゃんと理由があって、おもしろかったです。 (レースさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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