金子みすゞ童謡集第2弾。 《金子みすゞ全集》より、さらに60編を選び、高畠純の装丁と挿絵でまとめた美しい小型本。 小学生からおとなまで。 みすゞの世界の豊かさをお楽しみください。
【収録詩】 [お花だったら]お花だったら/夕顔/げんげ/仙人/灰/ひがんばな/かたばみ/つばな/草原/空いろの花 [みえない星]みえない星/草原の夜/水と影/風/海とかもめ/空のこい/ひまわり/夜ふけの空/見えないもの [お日さん、雨さん]お日さん、雨さん/すずめのかあさん/つばめの母さん/せみのおべべ/つばめ/雨のあと/知らない小母さん/転校生/秋/葉っぱの赤ちゃん/海を歩く母さま [さびしいとき]さびしいとき/水すまし/おほりのそば/けんかのあと/仔牛/れんげ/早春/あわ雪/帆 [明るいほうへ]明るいほうへ/二つの草/すぎとすぎな/すすきとお日さま/いいこと/はすとにわとり/月の出/ばらの根/おおみそかと元日/しけだま/光のかご [山の子はまの子]山の子はまの子/弁天島/王子山/鯨法会/やぶかのうた/いどばたで/こぶとり━おはなしのうたの一━/花屋のじいさん/ゆめ売り/帆
個人的には、金子 みすゞさんの詩といえば、「わたしと小鳥とすずと」
という詩が好きで覚えていたのですが、なぜかその他の作品にお目に掛かる
機会が無く、テレビのCMに器用されたことで着目することとなりました。
気になりだしてすぐさま図書館で童謡集を予約、読んでみました。
童謡集は全部で3冊あるらしく、これは2冊目になるようです。
こちらには、CMで使われていた「こだまでしょうか」は収録されて
いませんが、初めて金子みすゞさんの詩をたくさん読んでみて、
すごく優しい気持ちになれました。
小さな子どものような視点から作られたような作品もあれば、現実を
淡々と見せつけるような作品もあり、優しい思いに溢れた作品もあれば、
悲しさを表現した作品もあります。
これが全部1人の方が作った作品なんだと思うと、そこから「金子みすゞ」は
どんな人だったんだろう?と想像せずにはいられません。
1冊読んでみたら他の作品も読んでみたくなり、すぐに1冊目、3冊目
の本も図書館へ予約してしまいました。大震災に見舞われ、心が弱っている
こういう時だからこそ、余計に心に響く作品なのかもしれません。
是非手元に置いておきたい一冊です。 (どんぐりぼうやさん 30代・ママ 男の子9歳)
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