
内容:こどもたちは、まねっこが大好き。海で遊ぶごりらのうーたんと魚やタコたちが、まねっこをしながら仲よしになっていく物語です。 解説:子どもたちは、まねっこが大好きです。海にきた、ゴリラの「ごっほ」は遊び相手をさがしますが、あたりには誰もいません。泳ぎはじめた「ごっほ」を見て、魚が「まねしてる」と言います。「それじゃあ」とぱちゃぱちゃと音をたてて、水遊びをはじめた「ごっほ」を見て、今度はタコが「まねしてる」とさわぎます。「それじゃあ」と浮いているだけにしようとしたのですが、ラッコが登場して、「まねしてる」と指摘します。あんまり、みんなから、「まねしてる」と言われるので「ごっほ」は海で遊ぶのをやめることにしました。ところが、今度はみんなが「ごっほ」のまねをはじめたのです……。まねをされたり、まねをしたりしているうちに、「ごっほ」には、たくさんの友だちができました。子どもたちに、「まねっこ」遊びの面白さ、友だちをつくると一人で遊ぶより、さらに楽しみがますことを伝える作品です。

宮本さんの作品ではちょっと以前読んだ画風と異なりますがこの絵本の迫力ある絵も大好きです。主人公は一人遊びの天才だと思いました。人というのは自然と楽しい人の周りに集まるものだと思いいます。この主人公の魅力のある人柄の御蔭でたくさんの友達が集まって来たのだと思いました。海から上がった主人公の後をみんなが付いていくところが楽しかったです。振り向いたとき皆が素知らぬふりをしている姿が滑稽でした。そして主人公は実に懐が深いと思いました。自分のスイカを分けてあげたからです。みんなで笑顔で食べるスイカは最高に美味しいと思いました。楽しい絵本でした。 (なびころさん 20代・ママ 女の子 5ケ月)
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