冬枯れの田んぼから飛び立とうとするタヒバリを狙い、追い続ける「ぼく」。小動物の息づかいが生活の傍らで感じられた丹波篠山を舞台に、少年と動物の交流をいきいきと描く。「タヒバリ」「モル氏」など10編。
私は昔からサルに関心がありました。私は大阪府茨木市に住んでいますが、隣の箕面山のサル生息地は天然記念物に指定されています。だから河合雅雄さんの霊長類研究には何年も前からひじょうに興味を持っていたのです。5月14日にお亡くなりになられました。河合雅雄さんのご冥福をお祈り申し上げます。少年動物誌は何年も前に読ませて頂きましたが、あらためてこの本を読んで、とても感動しました。これはひじょうに優しい目で動物を見ておられるからです。河合雅雄さんは日本の霊長類研究の第一人者でモンキー博士と親しまれていました。この本を読みながら、河合雅雄さんの穏やかな人柄を思い出すと胸が熱くなります。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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