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中学生までに読んでおきたい日本文学(2) いのちの話

中学生までに読んでおきたい日本文学(2) いのちの話

  • 児童書
編: 松田 哲夫
出版社: あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2010年11月
ISBN: 9784751526224

出版社のおすすめ年齢:中学生〜
A5変型判/288頁

出版社からの紹介

第2巻はいのちの輝きをとらえた物語10編を収録。石垣りん「表札」、吉野せい「梨花」、
島尾敏雄「島の果て」、長谷川四郎「鶴」、海音寺潮五郎「極楽急行」ほか。

ベストレビュー

読書の面白さを堪能しました

全10巻からなるこのシリーズは2010年に刊行されていますが、
 最近までこういった本が出ているのを知りませんでした。
 この夏、おそらく子供たちの夏休みに合わせてだろうと思いますが、
 このシリーズの広告が新聞に出ていて、興味を持ちました。
 日本文学といってもここでは短編が主で、
 しかも詩が収められていたりします。
 取り上げられている作者も明治の文豪から現代作家まで彩々。
 ラインナップをみているだけで読書意欲が高まります。

 シリーズ2巻めとなるこの本に載っている作者と作品は以下のとおり。
 石垣りん   表札 (これは詩)
 有島武郎   碁石を呑だ八っちゃん (懐かしい作者です)
 吉野せい   梨花 (作者自身の子供の死を描いています)
 森鷗外    山椒大夫 (お話としては知ってますが鷗外の作品として読むのは初めてかも)
 島尾敏雄   島の果て (島尾敏雄といえば『死の棘』が有名)
 長谷川四郎  鶴 (この巻ではこの中編がよかった)
 原民喜    夏の花 (このあまりに有名な原爆小説を読んだのも初めて)
 太宰治    魚服記 (太宰の初期の作品。やっぱり巧い)
 海音寺潮五郎 極楽急行 (こういう作者まではいっているのがうれしい)
 梅崎春生   チョウチンアンコウについて (わずか3ページのエッセイながら絶品)

 読書の面白さを堪能あれ。
(夏の雨さん 60代・パパ )

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