「いってきまーす」「どこゆくの?」「どこまでも ゆくの ずっととおくまで」と家を出た青い帽子の男の子。バスに乗り、地下鉄に乗り、行く先々に起きていることには目もくれず、「とおくまで」やってきました。さてそこは? 「かえれるの?」……。幾何学模様のたくさんの景色の中を、帰りは本を逆さまにして読んでみましょう。「かがくのとも」500号です。
月刊かがくのともの、500号記念ということで、なじみの絵本やさんがおまけで下さいました。
青い帽子の男の子は、どこまでもずっと遠くまでお出かけをします。
誰かのおうちの間を通り抜け、犬を散歩しているおじさんを見ながら、バスとすれ違い、地下鉄に乗って・・・
文字はほとんどありません。
あるのは、ただ道と風景、そして白い矢印のみ。
たどり着いたのは博物館。
「だいぶとおくまできました
だいぶむかしまできました」
なんだか意味深です。
矢印を逆にたどって、帰り道も楽しめる絵本です。
この絵本のどこあたりが科学なんだろう?と思いましたが
付録の小冊子にあった、林明子さんの書評を読んで納得がいきました。
「道を歩くことは、
距離を測る事、方向を考える事、
時間を感じる事、気候の変化を見ることなど、さまざまなかがくを含んでいる」
のですね。
長男よりも、1歳の次男の方が喜んで、指で道をたどりながら遊んでいました。 (シーアさん 20代・ママ 男の子5歳、男の子1歳)
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