【田中パパ】 ボクラは、コミュニケーションの方法を言葉と文字だけに頼りすぎていないだろうか? この絵本は、自分を表現する最もシンプルなセンス、「●●が好き」と「●●になりたい」だけに焦点を当てた手話の絵本だ。「ボクはきみが好きだ」から始まって「きみは何が好き?」そして「ぼくは 恐竜が好き」へと続く。 「なりたい」の章は更に感動的だ。「何になりたい?」「鳥になりたい」そして「きみは何をしたい?」という結び。 手話が耳の不自由な人の言語だなんて考えは、夢がない。体全体を使ったこのボディランゲージは、表現力を豊かにするはずだし、あらためて「会話する」という本来の意味を考える上でも素晴らしい絵本だと思う。 それから、ふと思ったけど、絵という表現方法も、文字や言葉よりも早くて正確な伝達力があることがはっきり分かった。
4歳の娘と読んでいます。
きっかけは、長男(8)の小学校での活動。
月に1回、近くのろう学校との交流で、手話を習ってきて、
家で披露をしてくれます。
自分の名前の手話をお兄ちゃんに教えてもらった娘は、
「おててで、おなまえがいえたりするなんてすてき!」と
思ったみたいです。
毎日ちょっとずつ、この絵本を一緒に読んでいますが、
「すき」
「わたしは パパが すき」
を、とっても嬉しそうに、表現してくれます。
「なりたい」のところは、
一般的な職業のほかに、「ウルトラマン」なんてのもあって、
ちょっと笑ってしまいます。
気負うことなく気軽に、
体で表現できることばを一緒に楽しんで
覚えることができる一冊だと思います。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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