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「自閉症」や「ADHD」という言葉を聞いたことがありますか? 人との会話がうまくできなかったり、場の空気や人の気持ちといった、あいまいで目に見えないものがわかりにくかったり、集中や我慢ができにくかったりします。 そういった子どもたちの個性を、知ってほしいのです。
特別支援学校の教諭である作者が書かれた本です。
表紙を開いたところに「みんなひとりひとり個性を持っています。そういった友達のことを知ろうとしてほしいのです。」と書かれてあります。
この本を書かれたきっかけになったのでしょう。
人とコミュニケーションをとるのが苦手だったり、空気がよめなくて、人の気持ちを傷つけてしまったり、注意力が散漫であったり。
自分勝手なやつ!なんていう見方で見ていることもあるかもしれません。
でも、わざと困らせようとしているのではなく、本人も困っている個性の一つなんだという事を知るだけで、どれだけの人が救われるかわかりません。
この本に紹介されている健二君も明君もどこの小学校でもいそうな男の子です。
小学生向けの本でしょうが、大人の私もとても分かりやすく勉強になりました。
この本のはじめにも
この本を読んでくれてありがとう
そしておわりにも
この本を最後まで読んでくれたことにありがとう
と書かれてあるのがとても心に残りました。
作者であり、先生が実際に子ども達と関わる日々の中で、少しでも多くの人に理解してもらいたいという熱い思いが伝わってきました。
言葉で理解しにくい子どものために絵や写真で記してあげることの大切さも改めてわかりました。
私も、もっと勉強しなければと改めて感じさせてくれました。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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