「しろいクマです。くろいクマです。」「しろいイルカです。くろいイルカです。」 同じ種類の動物でも白いのと黒いのでは全然印象が違うなぁ・・・ なんて、ぼやぼやっと見ていたら、白い鳥と黒い鳥が急に沢山登場して、 コクチョウとかコクガンとか、ダイサギとかクロサギとか。まんまと一気に心を掴まれてしまい。 うわぁ、図鑑を開きたい!という衝動を抑えながらページを進めていくと、今度はパンダ。 白と黒が一緒になっている。他にもバクとか、ワシとか・・・。 これでは紹介にはなりませんね。要するにとても面白いのです! 動物にあたたかな眼差しを送り続ける画家あべ弘士さんが、 「しろとくろ」という切り口から動物を見つめる絵本を創りたいと、何年も練りこんでこられた意欲作なのだそう。 私たちは、もうその世界に身をゆだねればいいだけなのです。 絵本を読んで興奮してしまいました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
白い色と黒い色の動物がたくさんいるよ。陸にも空にも海にも、獣や鳥も昆虫も。季節や、成長で色が変わるのもいるし、白黒が混じったのもいろんな種類がいておもしろいね! 動物の不思議や魅力がいっぱい!! 旭山動物園飼育係として長年動物とつきあってきた画家・絵本作家あべ弘士先生の生命力にあふれる絵と、リズミカルな言葉で織りなす絵本。地球上に息づく数多くの生き物への愛情あふれるまなざしが暖かく伝わります。
あべひろしさんは、旭動物園で25年間飼育係をやっていただけあって、動物たちの絵がシンプルに描かれていても優しくて力強い絵に魅了されます。動物たちの毎日の観察力と動物たちに注ぐ愛情が滲み出てて、読んでいても優しい気持ちになれました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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