スウェーデンの絵本です。
森に住む泥棒の”ロビン”と、ロビンを恋い慕う”マリアン”の物語。しかもマリアンのお父さんは、ロビンを捕まえようとしている警察官!どこかの悲恋映画のような設定です。
ロビンは泥棒といっても、奪ったお金を貧しいスズメにあげてしまったり、飼われているブタをにがしてやったりする、日本のネズミ小僧的なキャラクターで憎めません。また黒い煙が出る煙突に蓋をしてしまうなど、環境問題に対しても敏感で、悪役でありながら応援したくなる存在です。途中、お父さんが考えた幼稚な作戦で、まんまと捕まってしまいますが、最後はハッピーエンドです。
ラフな感じの絵ですが、それなりに表情があり、個人的には気に入っていますが、こどもの反応はあまりよくありませんでした。対象は小学生低学年ぐらいからが良いかと思います。
さて、裏表紙にはロビンとマリアンの似顔絵と絵の上に”efterlysta!”と書かれた張り紙が描かれています。スウェーデン語の辞書で調べたら、ウォンテッド(お尋ね者)の意味でした。
(ジョバンニさん 40代・パパ 男の子6歳、女の子2歳)
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