子どもたちにプレゼントを届けて帰ってきたサンタさんは、ほろりと涙をこぼしました。なんとなくさみしかったのです、そこへドンドンと戸をたたく音がしました。
楽しいイメージばかり先行するクリスマス。それとは裏腹に「さみしがりやのサンタさん」という切ないタイトルの絵本を見つけ、思わず手に取りました。しかも作者は内田麟太郎さん。余計に興味が湧きました。
子供たちにプレゼントを配り終え、帰宅したサンタさん。子供たちの喜ぶ顔を思い浮かべるとすごく嬉しいのに、なぜか涙が溢れてくる。そんなとき家を訪ねてきた謎の大男。その大男は、サンタさんの涙の理由をしっかりと分かっていたんですね。
どうしてサンタさんが泣いていたのか、寂しかったのか、しっかりと伝わります。サンタさんの気持ちを考えたことって、正直この絵本を読むまで一度もなかった自分が恥ずかしい。
4歳と2歳の子供たちにはどこまで伝わっているか分かりませんが、気に入っているのかよく「読んで」と持ってきます。きっと成長するにしたがって、クリスマスの経験も増えていくにしたがって、この絵本の伝えたいことも理解できてくるでしょう。 (環菜さん 20代・ママ 男の子4歳、男の子2歳)
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