イギリスの人気作家S・プライスの短編集です。 プライスの曾祖父の実体験、知人から聞いた話や古い資料から得た怪談話12編を紹介します。 幽霊の存在を信じない男が幽霊の出るという部屋に泊まる話。
「幽霊の出る宿」/不可解な校長と校長の妻の背後にぴったりついている幽霊の話。 「校長の奥さん」/アイスランドの3姉妹の長女がトロルに連れ去られてトロルになる話。 「トロル」/結婚式の日に親友の墓に報告にいった男が墓に連れ込まれる。 「消えたワーニャ」/他
2011年に日本で邦訳された作品です。
作品自体は1984年にイギリスで出版された児童向けのちょっぴりぞっとする「怖い話」の短編集です。
ここに収められている12編は、“ほんとうにあった話”として語り手が語り始めます。
それぞれ短くまとめられていてとても読みやすい内容でした。
それに、1つ1つ印象的で面白いです。昔話風なものもあれば、都市伝説っぽいスタンスのものもあって、「怖いもの」が好きなお子さんたちには特にお薦めです。
個人的に気に入ったのは、
『幽霊の出る宿』『魔王との晩餐』でした。
ちょっと不気味なラストがすとんと胸に落ちてきて、面白いです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子14歳)
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