「自分だけの秘密の友達」っていう響きってちょっと憧れます。小さい頃の自分だけの小さな世界。その中で必死で生きている子供たち。こんな時そんなお友達がいたら・・・。 空想の世界と侮るなかれ。実際、パワーをもらったり、困難を乗り越えていけるならOKなんではないでしょうか。 そういうお話の中でも、このフランス生まれ「くいしんぼうのゴワンフレット」はめちゃくちゃ明るいです!主人公はポレットという女の子。ちょっと大きくなった頃、「あの子」がうちに来た! へんてこりんな寄り目、なんでもぺろっと食べてしまうゴワンフッレトはなんと「だちょう」。みんなには見えないみたい。だからあんまりゴワンフレットのことを話すとうそつきと思われちゃう。 ポレットの都合の悪いものやきらいなほうれん草も全部たいらげてくれる、だからいい子だと思ってくれる。テレビでも何でも食べちゃうから調子に乗りすぎると本当に毎日大変、でもとっても楽しい。ある日、そんなゴワンフレットの姿が見えない!どこへ行ったの? 「秘密の友達」と言ってもゴワンフレットみたいな巨大なだちょうだったら・・・欲しいかなぁ。とにかく暴れ回って壊しまくって食べ散らかす。ばれないようにポレットは振り回されっぱなしです。大変、大変。でも結果的には周りの大人にはいい子だと思われているから面白い。こんなに必死で愉快な日々を送っているとは誰も気づいていない様子です。結局ラストまでばたばたしている所がなんか気に入ってます。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ちいさなポレットのひみつの友だちは、くいしんぼうのゴワンフレット。ひどい成績の通信簿やだいっきらいなほうれんそうもゴワンフレットがまるのみしてくれます。そう、そこまではいいのだけれど……。ゴワンフレットはちょっとやりすぎちゃうんです。
ひどい成績の通信簿、隣の意地悪犬、
ひっきりなしにかかってくるおねえちゃんの携帯電話・・
私が嫌な物を全部食べてくれるゴワンフレット、
いたらいいなあ・・・そんなペット。 (まりん♪さん 30代・ママ 女の子12歳)
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