ひろこちゃんは、毎日すごく早く目をさまし、とっても早くねむってしまう。だから、よるをよく知らない。ゆめにだって、よるは出てこない。にいちゃんにたずねても、かあさんやとうさんにたずねても、よくわからない。そこで自分で見てみることにしたひろこちゃんは……。黒の絵本第三弾は、女の子と夜の交流を描くユニークな物語。ひろこちゃんは、よるの正体がわかるのでしょうか。
夕方には眠りについてしまうため、
“夜”が どんなものか分からない主人公ひろこちゃんは
「夜ってなあに?」と家族に質問してみる。
にいちゃんは「地球がグルッと回るんだ」
かあさんは「空が黒い服に着替えるの」
とうさんは「黒マントのおじさんが 空を飛び回るのさ」
仲良しのまこと君は「眠くてたまらなくなるもの」
埒があかないので、
ひろこちゃんは自分の目で確認することに。
いつもの3倍もお昼寝をして。でもまだ、眠い…。
夜は、友達のしるしに星のかけらをくれた。
いつの間にか夢の中に入ってしまうようなのだけど、
その曖昧さが、読み手のイメージを膨らませているように思う。
テーマである「黒」と原色の色使いが斬新で印象的。
小さい子供の目をひくんじゃないかな。
第1弾「なんだったかな」
第2弾「ひとつ ふたつ みっつ」に引き続き、
今江 祥智/作・長 新太/絵(BL出版)による
「黒の絵本3部作」の完結編。 (YUKKOさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子2歳)
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