高学年の子どもたちに何かいい作品を紹介したいな〜と、図書館内を探っていて、この本に出会いました。
編集は灰谷賢治さんですが、「詩」そのものは3歳から11歳までの子どもたちの作品です。
各それぞれの「詩」に報道カメラマンの石川文洋さんの写真が使われていました。
石川さんって誰だろうと、無知な私は調べさせてもらいました。
ベトナム戦争などを特に取材されてきた有名な報道カメラマンだそうです。
道理で、ここに書かれている子どもたちの詩はどう見ても日本人の作品なのに、写真は東南アジアのどこかの国の子どもたちの姿ばかりで、「詩」そのものとは全然関係ないものばかりで、実は少々違和感を感じていました。
なぜ灰谷さんや出版社の方がこういう作りにしたのか、
後書きも開設もないので全く分かりませんが、
何度か読み返していると、このミスマッチでアンバランスなところに妙な魅力を感じました。
詩の方ですが、私は表題作の「しりたいねん」より、
「はぬけ」の方が断然好みです。
たくさんの子どもたちの多彩な感覚の詩が載っています。
機会があったら、ぜひ手にしてみてください。子どもたちの素直な感情がにじみ出ていて、とても素敵です。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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