今はきかんぼのちっちゃいいもうと」シリーズとして三冊になり酒井駒子さんの挿絵で出ているものの前の版は堀内誠一さんの挿絵でした。
ふてくされたような顔をして、大きなはさみを持っているちゃちゃい妹はタイトル通りきかんぼそのものです。
どのエピソードもこれはすごいいたずらと思えるものがちりばめられていますが、近所のいたずらハリーが加わった話は、きかんぼの妹のパワーを倍加させています。
語り口が、お姉さんの視線であるのもまた魅力で、批判的に見ながらもいいところはよく見ていてお姉さんなりの妹への愛情も感じられます。
また、出てくる大人たちが本当に暖かで、こんなにいたずらをするにも関わらず、優しく接してくれるのです。
大人の人が読んでもこの話は魅力的な話だと思います。語り口もうまく、いかにもこの時期の子どもがやりそうなことや気持ちをうまくとらえている本だと思います。
できるならば、この話は読み聞かせで、子どもたちに聞かせてやりたいと思いました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
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