ふくろうのそめもの屋/さるかにがっせん/ももたろうなど、日本の各地に伝わるむかし話の中から一年生むきの話を14編収録。
偕成社から出ている学年別・新おはなし文庫の1冊です。
私が小さい頃から、この学年別の本って、そう言えばあり、私も持っていました。
この『日本のむかし話 一年生』の中には、
・ふくろうのそめもの屋、・たからげた、・だいこんどん、・ぼたもちがえる、
・大みそかのかめ、・さるかにがっせん、・かぜの神と子どもたち、・まめたろう、
・むかでどんのいしゃむかえ、・ももたろう、・つぶとたぬき、・おむすびころりん、
・ねずみのよめいり、・したきりすずめ
の全部で14話が収録されています。
どれもこれも、日本人として知っておいた方がよい話、後世にも伝えたい話が、
一年生でも分りやすい言葉で書かれています。
昔話と言えば、お決まりの「むかし、むかし」ではじまること。大概のストーリー
には正直者と欲張り者がでてくること。おじいさんやおばあさんの登場人物が多い
こと等など、昔話といえば、こんな特徴があるよねということを、知らず知らずの内に
発見することでしょう。
ウチの息子は、これまであまり昔話には触れてこなかったので、また、一話一話の話が
それほど長くないので、始終、興味深い顔をして聞いていました。
そして、一つの話が終わって読むのをやめようとすると、「先も読んでよ!」と...
特にここに収録されている『おむすびころりん』は、息子が使っている国語の教科書に
出てくるので、とても気になったようです。しかも、珍しいことに、おじいさんが
おむすびを転がした先で出会ったのは、ねずみではなく、白うさぎ!という展開で、
息子もとてもビックリしていました。大分県での伝承では、このウサギのバージョン
だそうです。
『だいこんどん』など、親の私でも知らない話があり、とても良いセレクトだなぁと
思いました。幼年童話とかと比べるととても絵が少ないのですが、話が大変短いので
飽きることもなく、想像の世界が広がります。
とてもお薦めです。今度は、このシリーズの『世界のむかし話 一年生』を読んで
みようと思います。そして、来年からは自分で二年生版を読ませようと思っています。 (汐見台3丁目さん 40代・ママ 男の子6歳)
|