始まりはちょっとびっくりするような展開。小さなお城にすんでいた男の子の両親が亡くなって、ひとりぼっちになった王子のもとへ城を乗っ取ろうろと敵が攻め込んできて。 可愛い絵の表紙だけにリアルな戦争の話への展開に驚いていると、とつぜん「おばけ」が出てきます。苦し紛れに王子がひいた大砲の中から150年もねむりこんでいたおばけが出てきて・・・。 このアンバランスさがこの絵本の魅力なのかもしれません。いくら本気で攻め込んでこようが、一斉に弓矢を討とうが、150年もののおばけにはかなわない!?敵の王様をべろりとひとなめです。 こんなに活躍した強いおばけですが、見た目はつるーんとしたいわゆる「おばけ」。これも笑っちゃいます。そしてちっちゃくて可愛い「こどものおうさま」誕生です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
昔、小さなお城に小さなこどものおうさまが住んでいました。ある日、となりの国の兵隊が攻めてきて、こどものおうさまは絶体絶命!
娘が初めて自分で選んだ絵本。こどもはおばけが大好き。
おばけは子供にとってなんだかわからないものであったり
かわいい友だちであったり想像が膨らみます。
このお話では、こどもの両親(王様)が病気で死んでしまうところからはじまる。こどものおうさまはお城を敵にせめられてビンチ。最後の手段で大砲をドカンとやるとおばけがでてきた。
テンポのよい展開に引き込まれてしまうお話。ここにでてくるおばけはもちろんかわいいほうのおばけなのである。 (ぱぱきちさん 30代・パパ 女の子3歳)
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