驚異的オランダ絵本!著者手作りドールハウスに住むマウスたちの物語
かわいいマウスの女の子ユリアと、親友サムのかわいい冒険物語におもわず笑みがこぼれます。
著者のカリーナは自分の背丈を超える大きな、そして精緻なドールハウスを3年の歳月をかけて手作りしました。そこにかわいいマウスの人形をおくと、たちまち物語がうまれました。カリーナはそれを写真に撮って、絵本『サムとユリア』をつくりました。オランダの小さな出版社から発売されるや、2日で完売!記録的な大人気絵本の誕生です。ドールハウスで繰り広げられるマウスたちの暮らしは、かわいいストーリだけでなく、ひとつひとつのアイテムを見る楽しみに彩られています。見ている方もおもわず作りたくなる、創作意欲が刺激される絵本です。
ドールハウス大好きの娘と私がまず夢中で見入ってしまったのは、見返しのマンションの部屋の様子。
「これ、ビートルズのポスター!」
「これ、バナナの箱!」
「これ、ワインのコルク!」
「ここ、トイレ!」
ふたりでしばらく興奮状態でした。
お話を読んでみると、サムのおじいさんが体中に船乗りのいれずみをしていて、「絵じゃないんだ。一生消えないんだ。」とか、おばさんはユダヤ教徒とか、他の絵本ではあまりないようなエピソードにも興味をおぼえました。
細部までていねいに作られた素敵なドールハウスで、どのページも見飽きることがない楽しい本です。 (みいのさん 50代・ママ 男の子16歳、女の子11歳)
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