**◆** ヒナにであったときの「どうしよう?」にこたえる絵本 **◆** 〈日本野鳥の会オリジナル絵本〉
春になると、日本野鳥の会には「地面にいるヒナを見つけたけど、どうしたらいいの?」と いう問合せが数多く寄せられます。
その際「巣立ち後のヒナは拾わないでそのままに」と、お伝えしています。
なぜ拾わないほうがよいのかを、 子どもたちをはじめに多くの方々に知ってもらえればと、絵本を作りました。
おはなし絵本としてはもちろん、子ども向けの自然観察会でのよみきかせにもおすすめです。 ぜひ、子どもたちと一緒にお楽しみください!
【あらすじ】
地面にいる一羽のヒナ。 手を差し伸べようとする男の子に「ぼくのはなしをきいて」と語りかけます。 ヒナの言葉で語られる、野鳥のくらしと自然のなかで生きていくことへの想いの物語。
【作・絵】和歌山静子
『あいうえおうさま』(作:寺村輝夫、理論社)、『てんてんてん』『ひまわり』『どんどこどん』 (以上、福音館書店)、『おーい はーい』(ポプラ社)ほか作品多数。
「かねてから鳥の本をつくりたいと思っていました。私らしい鳥の本ができました」(和歌山静子さんより)
可愛くて小さな野鳥の雛。
道端でうずくまっていたら、「これは大変!」と手を差しのべたくなります。
でもそれは、必ずしも野生動物を救うことにはならないということ。
今年たまたま、身近でそういう出来事があって、私は元の場所に還すように促しました。
あの時、何故還すように促したのか、娘にきちんと理解してほしくて、この本を選びました。
人間の手で一度保護してしまうと、野生に還すのが難しくなります。
たとえ命を長らえることができても、その動物の本当の幸せには繋がらないということ。
最後のQ&Aで、野生の雛のくらしを解説しています。
人間の目線ではなく、野鳥のきもちに耳を傾ける機会になると思える一冊でした。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子6歳)
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