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卵からかえったのは…あまえんぼうのクリ、くいしんぼうのゴマ。二羽がわが家で育って旅立っていった、ひと夏のお話です。
2012年度全国読書感想文コンクール小学校中学年の部課題図書。
作者がなかがわちひろさんなので、創作童話かと思ったら、なんと実話のドキュメンタリーでした。
わたしのうちにやってきたのは、カルガモの卵。
息子さんが、台風で巣から流されそうなところを助け、持ち帰ったのです。
いくつかは孵化しなかったものの、無事ヒナとなった2羽の世話が始まります。
クリとゴマと名づけられたヒナたちの成長の記録ですが、とても興味深いですね。
野生動物ですから、いづれは野性に戻すことも視野に入れての試行錯誤のエピソードは
貴重です。
かわいいけど、フンがくさい、などは実にリアルなエピソードです。
家族ぐるみで様々な問題に向き合う姿も素晴らしいです。
絵本や物語の中でもよく描かれているカルガモだけに、とても親近感があり、
なかがわさんのお子さんたちが積極的に育てている姿もあって、
グイグイと読み終えることができると思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子18歳、男の子16歳、)
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