角の丸い厚紙で出来ているこの絵本、表紙のモンスターくんの片目に大きく穴が空いています。 「4つのとびだすおめんであそぼう!」と書いてあるので、おそるおそるページをひらくと・・・。 「ぼくはへんてこなモンスターだぞ!ゲーッ!」と鼻が飛び出し顔があらわれましたが、あれれ?目のところには穴が空いていますよ。 そう、この本は、読み手が穴の反対側からのぞくことで、絵本に描かれた顔に読み手の目が加わって絵が完成する、お面の絵本なのです。 子どもって、お面が大好きですよね〜。ママやパパが読んであげるのはもちろん、お兄ちゃんやお姉ちゃんが小さい子に読んであげるのにぴったり。おじさんおばさんが手土産にするにもいいですね。 へんてこなモンスターに続いて、ゆかいなモンスター、おそろしいモンスター、たのしいモンスターと続く4場面。顔も楽しいですが、「ゲーッ!」とか「イヒヒ!」とか、ちょっとお行儀の悪いセリフを堂々と言えるのが子ども達にはたまらないでしょう。 絵本とおもちゃのいいとこ取りの、しかけ絵本ならではの楽しさ。子どもたちの笑い声が聞こえてきそうです。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
えほんをひらいて、まあるいあなをのぞいたら? びっくり!モンスターになったよ。 4つのとびだすおめんであそんでみよう。
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