“諸行無常の響き”を聴きながら 滅亡と新生を繰り返す歴史の中に21世紀の今を問い直す、現代版『平家物語』絵巻 安野光雅美術館(島根県津和野町)開館5周年記念出版
“祇園精舎”から“女院死去”まで精密な絹絵と、書下ろしの文章で織りなす、安野光雅の華麗な世界、79場面・143章段を収録。
亡びることは、はかない。しかし亡びることは、新しいものを生みだすことでもある。歴史は滅亡と新生の繰り返しなのだから、詠嘆は、心をとりなおすために必要な、浄化の手段なのであろう。――<著者あとがきより>
※本書は、1996年刊『繪本 平家物語(特装愛蔵版)』を軽装にして再刊行したものです。
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