太政大臣に上りつめた平清盛のわがままは日増しにつのり、父をいさめる重盛の死後、おごる平家にもかげりがみえてきた。やがて源頼朝が旗あげし、木曾義仲、義経に都に攻めこまれた平家一門は西国へと落ちていく……。源平の合戦を主に、人生の哀れさ悲しさをえがいて、日本人に愛され、読みつがれた古典。
平家物語を読んだのは小学生時代でした。その後もこのお話は何度も読みました。これは源平争乱を描いていますが、あまりにも面白くて、パワーを与えてくれたと思います。また平家物語は読み物としてだけでなく、平曲として琵琶法師によって語られたことも、私にとってはとても魅力的でした。これは素晴らしい叙事詩的歴史文学だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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