どうしたら、両親にわかってもらえる、この気持ち? オリバーが幼いころ病気がちだったため、おかあさんは心配でなりません。だからなんでもオリバーの先まわりをして口を出したり手を出したりしてしまいます。 オリバーもそれが習慣になっていて、なんでも両親、とくにおかあさんにしてもらうことがあたりまえになっています。そのオリバーが、理科の授業で、太陽系の惑星からはずされた冥王星のことをしって、少しずつ変わっていきます。 ……人気作家、クラウディア・ミルズの楽しいお話です。
オリバーの母は過保護であり、過干渉。
幼稚園のころ、体が弱く入園を一年延ばしたことから、今までずっとオリバーのことを心配してきました。
合宿に参加するのはだめ。
テレビアニメを見るのもダメ。
おやつは母の手作りで、
夜寝る前の歯みがきは最低2分間。
学校の宿題は一緒にやる。
(でも実際は意見を言ったり作ったりするのは両親で、オリバーは見てるだけ!)
こんな両親に息苦しさを感じているものの、思ったことも言えずに最初から諦めることを覚えたオリバー。
学校の授業で惑星について勉強しました。
惑星は少し前まで9つ、でも冥王星が外され8つになりました。
宇宙についての学習が終わってから行われる宇宙合宿。
参加したいけど、両親はもちろんダメと言うに決まってる!と諦めているオリバーは、惑星から外された冥王星に自分を重ねます。
母としては分かってはいても、つい同じような事をしてしまう時もあるので、猛省。
自分の子どもに対する評価が低く、自分が何とかしなきゃ!と思ってしまうのも分かりますが、そこで距離を置いて自分自身でさせると意外とできたりするんです。
ビックリしますが、それがまたうれしくもあります。
親こそ読んだほうが良い本ですね。 (ヤキングさん 20代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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