小さなさつきちゃんとしょうくんがお話をしています。 「こいのぼりが、たくさんおよいでいるね」「でも、こどものひにこいのぼりを かざるのはなんでかなあ?」 そんな場面にどこからともなく登場する・・・ものしりおばあさん?しかも鯉のぼりに乗って?! 「ハーイ、わたくし ナンデ・カンナよ。さあ、ふたりも こいのぼりにのって!」
子どもなら誰もが抱く行事についての「なに?」「なぜ?」をきっかけに、案内役のナンデ・カンナおばあさんはわかりやすく身近な例でその由来や背景を教えてくれます。 3人を乗せた鯉のぼりがやってきた先は・・・江戸時代の日本。 武士の家で男の子が生まれた時「強い子になるように」と願いを込めて旗を飾る風習、これを倣って町の人々が飾るようになったのが鯉の形の旗。 でも、どうして鯉なの?僕は大きな鯨がいい!私は可愛いめだか!・・・ ひとつの事がわかると、さらにあっちへこっちへと広がるのが子どもたちの疑問。 そのあたり、さすがのナンデ・カンナおばあさんはちゃんとわかっているんです。 「しりたい?つぎはちゅうごくのおはなしのせかいよ!」。
大昔の日本や世界の国にタイムトリップしたり、みるみる体が縮んでおせち料理と同じ大きさになったり、鏡や夜空に昔の様子が映し出されたり。 広がっていく疑問も小さな子どもたちの興味と思考にそって、ひとつひとつ楽しく解き明かしてくれます。 こんな頼もしい案内役と飽きることないストーリー展開は、子どもにとって定番ですね。 大好きなママ・パパに読んでもらえば、まるでおばあさんと一緒にお話の世界を旅する感覚!
「地域や家庭によって違うやり方や考え方があるのも行事を豊かにしていると思うわ。」 冒頭のナンデ・カンナおばあさんの言葉は、意味深く感じられます。 生まれ育った土地や家庭によってそれぞれに違う、季節や行事の思い出。 家族や仲間と過ごす時間の大切さをかみしめながら、親から子へと行事を受け継いでいきたいと思います。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
☆★☆ 「日本の季節の行事」の由来がわかる!☆★☆ 一年をテーマにした おはなし全17話 読み聞かせにぴったり!
日本人が昔から大切にしてきた季節の歳時や行事を、現代の家庭や子どもたちに 伝えたいという願いから生まれた本です。日本古来のものだけでなく、母の日や 父の日、ハロウィンやクリスマスまで、おはなし仕立てでわかりやすく解説! 大人にも役立つ「日本の暦と行事」解説つき。
◎目次◎ 日本の行事と暦について 一年間の暦 一年間のおもな行事と記念日 お話その1 どうしておせちりょうりをたべるの? お話その2 せつぶんってなあに? お話その3 なぜおひなさまをかざるの? お話その4 はなまつり お話その5 どうしてこいのぼりをあげるの? お話その6 ははのひ お話その7 はのえいせいしゅうかん お話その8 とけいってどうしてあるの? お話その9 ちちのひ お話その10 たなばたってなあに? お話その11 おぼんってなあに? お話その12 けいろうのひ お話その13 なんでおつきみをするのかなあ? お話その14 たいいくのひ お話その15 ハロウィン お話その16 きんろうかんしゃのひってなあに? お話その17 なんでクリスマスにケーキをたべるの?
日本ならではの季節の行事が、子供にもわかりやすいように書かれた1冊です。
イラストも豊富で、小さいお子さんも楽しく学べて知識がつく本に思います。
こういう本が家庭に1冊あると、とても便利で重宝すると感じています。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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