何でも食べるイノシシの赤ちゃん、ウリンボー。原子力発電所が爆発して降り注いだ放射能を人間のために貪欲に取り込み、やがてフクシマはイノシシであふれかえることになる……。
ファンタジーが現実を変える! 古事記の時代から日本人と深いつながりをもってきたウリンボーが、フクシマに、そして日本に、元気をもたらす。生きる希望をめぐる物語。
いのしし年だしと、図書館で借りてきた絵本です。
はじめは、かわいらしいウリンボーの姿がかわいらしく、ほのぼのとした気分で読んでいましたが、突然原発事故の話が出てきて、展開が一気に変わりました。
人間がいなくなり、人間に狩られることもなくなって、
「ウリンボーたちははじめてお母さんにあまえてすごしました」
というところに複雑な気持ちになりました。
イノシシのカラダのなかに放射能をすくなくする道具があるらしいというのは初めて聞きました。
イノシシと人間との関係なんて今まで考えたことがなかったけれど、昔から切っても切れない関係だったんだなとこの本を読んで分かりました。
人間とイノシシ、どちらにとっても住みよい環境が実現することを願います。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
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