バスとか地下鉄に乗って、いろんなところを見てくるの。だから、ノル、ミル。子どもだけで街に行けるのよ。
子ども向けのスタンプラリーイベントに挑戦する小学4年の歩美(あゆみ)と、陽太(ようた)、佐伯田(さえきだ)君の3人が、それぞれの個性を生かして初めての地下鉄に乗ったり、道に迷ったりと試行錯誤しながらいろいろな発見をし、成長していきます。 途中でお母さんに報告していた計画と違うことをして、『ノルミル』禁止! を言い渡されたりもしますが、子どもだけで出かけることを許してくれるお母さんの意図を歩美が子どもなりに理解して、また「ノルミル」に元気に出かけていくことになります。
子どもが親から少しずつ自立する時期ならではの、わくわくしながらも不安な気持ちが生き生きと描かれています。そして、毎朝の何気ない挨拶「行ってらっしゃい」「行ってきます」にはいろいろな思いがこめられているのだな、と改めて思い出させてくれ、親離れしていく時期こそ、親子の信頼関係が大切だと気がつかせてくれる心温まるお話です。
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