くらげの蛍光タンパクを発見した下村修氏(米ボストン大学名誉教授)が、2008年ノーベル化学賞を受賞し、くらげが一躍脚光を浴びることになりました。 今までさしたる関心を持たれることもなく、地味な存在であったクラゲがこれほど注目されたのは初めてではないでしょうか。その証拠に、くらげが主役のある水族館にも連日たくさんのお客様が訪れ、その賑わいは現在も続いています。 ようやく人々の関心が注がれるようになったくらげに、さらに愛着や親近感を感じてもらおうと誕生したのが、この絵本です。本屋でこの本に出会ったら、くらげのいる水族館に行きたくなるような物語を綴りました。そして、水族館を訪れたあとは、この絵本で親子の会話が弾み、いろいろ語り合っていただければ幸いです。 文は、2009年5月に児童小説『約束のつばさ』を上梓した岡田新吾氏によるもの。絵は、学年誌の漫画連載などで活躍中の広東もな氏です。広東もな氏は、この絵本の作画を担当する前から大好きなくらげのキャラクターを描いていました。それほど思い入れの深いくらげだけに、この絵本が完成した喜びはひとしおです。 ご一読のうえ、ぜひ広くご紹介いただけますよう、よろしくお願いします。
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