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ポッポー!汽笛を鳴らして迫力いっぱいに走る蒸気機関車を一目見たら子どもも大人も大興奮しちゃいますよね。 一体、この汽車の中はどうなってるの?どうやって動いているの? 鉄道大好きな子どもたちの好奇心にこたえる「しかけ絵本」の登場です!
全速力で走るイギリスの蒸気機関車、たくさんの客車をどうやって引っ張っているのかな? 前方確認しながら運転する機関士、彼が乗っている運転室のしかけをめくってみると・・・ 機関士の傍らで機関助士が必死に炭水車から石炭をすくって、火室に入れています。 この作業が止まってしまうと蒸気=汽車が止まってしまうんですから責任重大。 それにしても人力でこんなに地道な作業が行われていたなんて。機関車の力強い走りは、人々の力の結集だ!
世界の機関車と電車、200年の歴史をたどるのもこの絵本の楽しさです。 100年前、蒸気機関車での旅が最高の贅沢だった時代。フランスのパリとトルコのイスタンブールを結ぶオリエント急行の駅の構内では、とびきりおしゃれをした貴婦人や紳士たちが出発を待っています。 列車をめくって中を覗いてみると・・・車窓の風景を楽しみながら食事を楽しむ食堂車、ひじかけ椅子でゆっくり読書を楽しむサロン車と、まるで高級ホテルのような豪華さ。 一方で、呼ばれれば昼夜問わずすぐに駆けつける車掌さんや駅ではお客の荷物を座席まで運ぶ人、煙で汚れる列車をいつもきれいに掃除する人がいて。 イラストを車体にそってくまなく眺めていくと、駅や列車にまつわる人々の生活や表情が垣間見られておもしろいんです。
時代は蒸気機関車からディーゼル機関車、電車、そして時速300キロメートルの21世紀の超高速列車へ。 気になるページのしかけをめくるほどに、その奥深いヒミツにひとつ、またひとつと迫っていきます。このワクワク感、鉄道ファンへの扉を開いた感じ! 乗り物図鑑というと写真が多い中で、緻密ですが親しみやすいタッチのイラスト絵本です。ママも一緒に楽しんでみてくださいね。
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
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乗り物大好きな子どもたちの好奇心全開!! 「どうなってるの?」シリーズ第3弾
蒸気機関車はどうやって動くの? 客車の中はどうなってるの? 海峡トンネルはどうやって掘るの? さまざまな疑問も絵本が解決! しかけをめくれば、汽車と電車の秘密がくわしくわかる!!
昔の蒸気機関車から、今試験走行中のマグレブ(リニアモーターカー)までを順次とりあげているので、鉄道の歴史もわかります。
目次 ●蒸気機関車の黄金時代 ●全速力で走る汽車 ●ぜいたくな旅 ●巨大な蒸気機関車 ●ディーゼル機関車 ●電車が走る ●超高速の電車 ●めずらしい汽車、かわった電車
シリーズ既刊大好評発売中! ○どうなってるの?きかいのなか ○どうなってるの?からだのなか
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電車や汽車いや駅など,鉄道に関する仕組みが64のしかけと共に楽しく学べる絵本です。
鉄道好きなお子さんはとっても楽しめそうですね!
絵本自体もしっかりしていて,幼児期〜学童期まで長く使えそうな気もしました。
しかけ絵本というところも,楽しいですね。 (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子6歳)
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