
今年10月は小泉純一郎首相(当時)が金正日総書記と日朝平壌宣言に調印したのが、2002年9月17日。それから10年を経たこの時、改めて問う、あの国をどう見ていくべきか。気鋭の写真家の世界的にも類を見ない、潜入撮影ではない堂々の撮影記録と、制裁一辺倒では日朝関係は前に進むことはないと喝破する超人気大学教授による新たな日朝関係論によって構成。 アートディレクションは日本が誇るタイポグラフィの達人・浅葉克己氏が担当。
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映画やニュースで見る北朝鮮とはまったくイメージが違う写真集です。
初沢さんはこの写真集を「日本の家庭で、寝る前に親子で絵本のようにページを捲れるものにしたい」と語られています。
北朝鮮で写真を撮ることは命がけです。まして地方での撮影の許可はなかなか下りないそうです。
初沢さんは、信頼関係を作るために努力されました。
まずは、写真を一枚一枚じっくりと見て、初沢さんの滞在記を読みながら写真を見ると、また違った目で見ることが出来ます。
「クロッシング」という映画を観てショックを受けましたが、平和に暮らしている人々もいるのだと分かりました。
しかし、飢えに苦しむ人々がいるというのも事実でしょう。
他国を知ることの大切さを改めて感じました。
滞在記は興味深い内容で、読み応えがありました。
中学生以上だと理解できると思います。
ただ、気になるのは案内人がその後無事でいるかどうかということです。 (おるがんさん 40代・ママ )
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